折角良いものを着るならば地球環境や次世代に配慮した作り手のサスティナビリティーがあるものを、という時代になって行くと考えています。さらにはメイドイン何処どこやサスティナブル素材ですという事だけでなく、誰がどのような原材料を使いどのような性質のある物なのかが辿れるトレーサビリティ―であることもこの先の未来において既定品質になると思います。

アパレルに限らず大きな企業ほどこの先それが求められるようになってゆくように思うからです。

そうはいっても地球環境や次世代の事よりも日々の実生活の方が現実的な問題であるとか、逆こだわる程に高騰する価格の問題などのそういった２極化に倫理観がのしかかってくるなかで、それらのバランス感覚というのもGarageなりに俯瞰出来て心地良い位置がいつも明確でいられるようありたいと思っています。

具体的な特徴としては新素材の進化が吸湿速乾や冷感畜温というサイエンスの方向性だけでなく、風合いや触感、見た目での組成などを天然素材の表現に回帰している動きに注目していて、テクノロジーをアナログというか叙情的表現に使うところに人間ありきという事を感じて共感しています。

着地点としては、自由で利己的なファッションと利他的なエシカルを併せ持つそのようなバランス要素の新しい服を作り、それを着て毎日が少し豊かになったりその感覚が他に波及したりすれば素晴らしいし、それを着ている今が後々に先駆者だったと納得できる時が来れば服として価値があると考えています。